保管料、作業料、運賃の三点から考える拠点戦略

こんにちは。
株式会社三協の山田です。
本日も無事に全ての出荷を終えることができました。
土曜日・日曜日・祝日なども配送可能な物流センターにはまだ空きがございます。土日祝日の出荷で悩んでいるお客様はお気軽にご相談ください。
最近、いろんなモノがどんどん値上がりしていますよね。
先日も、通っている珈琲ショップでブレンドの値段がひっそりと上がっていて、少し驚きました。
最低賃金の上昇やガソリン価格の高騰もあり、 「物流コストが厳しさを増している」と感じている企業様も多いのではないでしょうか。

今回はそんな「物流コスト」に関するお話です。
物流コストは、その大部分が「保管料」「作業料」「運賃」の三つで構成されています。
この三つの視点から物流拠点を見直すことで、思わぬ最適解が見つかるかもしれません。
実は今、大阪市内から車で30分ほどの“ある場所”に注目が集まっています。

それが奈良県です。
「奈良って物流に向いてるの?」と思われる方も多いかもしれませんが、 実際に保管料・人件費・運送コストの三点において、大阪よりも優位なケースが多く見られます。
本日は、そんな“拠点選びの見落とされがちな選択肢”を、3つの視点から考察してみます。

今日のメルマガは、 「保管料、作業料、運賃の三点から考える拠点戦略」についてです。

奈良という選択肢

大阪で物流倉庫をお探しの企業様とお話しする中で、よく耳にするのが
「市内か、せいぜい門真・大東あたりまで」
「淀川や大和川を越えるのは避けたい」
といった声です。
しかし、その“地理的こだわり”が、物流コストにおいて大きな機会損失を生んでいるかもしれません。

関東圏では、東京23区内に限定して倉庫を探す企業はほとんどいません。
むしろ、30~50km圏の埼玉・千葉・神奈川まで視野を広げるのが一般的です。
一方、関西では大阪市内から少し出るだけで「遠い」と感じてしまう企業が多く、非常にもったいない選択をしているケースが目立ちます。

当社も奈良県に倉庫を借りていますが、「3つのコストメリット」があります。

(1)賃料が大阪より3割以上安い

奈良市・生駒市・天理市など、大阪市内のICから車で約30分圏にあるエリアには、築浅で使いやすい倉庫が多数。しかも、賃料は大阪より3割以上安い物件が豊富です。

(2) 最低賃金が大阪より130円安く、人材採用もしやすい

奈良県の最低賃金は986円と、大阪府の1,114円に比べて時給130円の差。月換算すればパート1人あたり2万円以上の人件費差になります。
さらに、生駒市・奈良市は子育て世代の主婦層が多く、EC出荷など軽作業の人材も安定して確保しやすい環境です。

(3)運送コストも想像以上に有利

奈良には西濃運輸・福山通運・佐川急便・ヤマト運輸などの拠点が多数存在し、大阪と遜色ない条件での配送が可能です。

それどころか、倉庫が少ない分、運送会社が前向きな姿勢を見せてくれる傾向すらあります。

奈良県は保管コスト・人件費・配送コストを抑えつつ、 人材確保も可能な優良エリアです。
「大阪で予算に合う倉庫が見つからない…」
「人材確保が難しく、配送コストも上がっている…」
そんな課題をお持ちの方は、 一度、“奈良”という選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

その他にも物流に関するご相談がございましたら、ぜひ一度ご連絡ください。
また、当社では定期的に倉庫見学会を開催しております。実際の物流現場をご覧いただくことで、多くの参考になる情報を得られるはずです。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。