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ネットショップ運営委託における業務内容や費用相場について解説

ネットショップの運営は、時間と労力を要する複雑な業務です。運営を委託することで、専門知識を活用し、効率的に業務を進めることが可能になります。本記事では、ネットショップ運営を委託するメリット、具体的な委託業務の内容、費用相場について詳しく解説します。自社にあった委託先を見つける参考にしていただければと思います。

※ネットショップの発送代行に関する基礎知識は以下のページで解説しています。
→ ネットショップ発送代行サービスとは?EC運営における重要性と業者の選び方を解説

ネットショップ運営を委託するメリット

ネットショップ運営を委託することで、時間とリソースの節約、専門知識の活用、そしてコスト削減など多くのメリットがあります。以下で詳細に解説します。

時間とリソースの節約

ネットショップの運営を委託することで、企業は時間とリソースを大幅に節約できます。その分、他の重要なビジネス活動に集中することが可能です。

たとえば、商品開発やマーケティング戦略の立案、顧客との関係構築などに注力できます。自社で運営する場合、商品登録、在庫管理、顧客対応など、さまざまな業務に多くの時間と労力を割く必要があり、本来注力すべき業務がおろそかになってしまう可能性があります。

しかし、運営代行サービスを利用することで、これらの業務を専門業者に任せられるため、企業は本来の業務に集中できます。とくに、人材不足やノウハウ不足に悩む企業にとって、運営代行は有効な手段となります。

専門知識の活用

運営代行サービスは、ネットショップ運営に関する豊富な専門知識と経験を持っています。商品登録、在庫管理、顧客対応、マーケティングなど、さまざまな業務において、最適な方法で効率的に運営を進められます。

自社では、最新のトレンドやノウハウを常に把握し、適切な施策を実行することが難しい場合がありますが、運営代行サービスは常に最新の情報を収集し、最適なサービスを提供してくれます。また、運営代行サービスは、自社では対応できないような複雑な課題に対しても、専門的な知識と経験を活かして解決策を見出せる可能性もあります。

コスト削減

自社でネットショップを運営する場合、システム導入費用・人件費・広告費など、さまざまなコストが発生します。とくに、人材採用や育成には多大なコストがかかります。運営代行サービスを利用することで、これらのコストを削減できます。

運営代行サービスは、自社で雇用するよりも人件費を抑えられ、システム導入費用もサービスによって負担してくれる場合があります。また、運営代行サービスは、自社で運営するよりも効率的に業務を進められるため、人件費や時間コストを削減できます。とくに、規模が小さい企業や、初めてネットショップを運営する企業にとって、運営代行サービスはコスト削減に効果的な手段となるでしょう。

ネットショップ運営代行で委託すべき業務

ネットショップ運用代行で委託すべき業務として、大きくわけると「商品登録代行」「在庫管理と発送代行」「顧客対応代行」にわけられます。

商品登録代行

商品登録は、ネットショップ運営においてもっとも基本的な作業の一つですが、商品数が多い場合や、商品情報が複雑な場合は、非常に手間のかかる作業となります。商品登録代行サービスを利用することで、商品情報の入力、画像のアップロード、商品説明の作成などを専門業者に任せられます。

商品登録代行サービスは、商品情報の正確性や統一性を保ち、効率的に商品登録がおこなうことが可能です。また、商品登録代行サービスは、商品の属性やキーワード設定などのSEOにも対応しているため、検索エンジンからのアクセスを増やす効果も期待できます。

在庫管理と発送代行

在庫管理とは、商品が適切に保管され、必要な時にすぐに取り出せる状態にするプロセスを指します。具体的には、以下のような業務が含まれます。

・商品の入荷と検品:新しく入荷した商品の数量や品質を確認します
・在庫の整理整頓:商品を効率よく保管し、必要な時にすぐ取り出せるようにします
・在庫の追跡:どの商品がどれだけあるかを常に把握し、必要に応じて補充を行います
・在庫の更新:在庫情報をシステムに反映させ、リアルタイムで在庫状況を確認できるようにします

発送代行は、商品の出荷作業を第三者に委託するサービスです。具体的には、以下のような業務が含まれます。

・注文の受け取りと確認:顧客からの注文を受け取り、注文内容を確認します
・商品のピッキングと梱包:注文に基づいて商品をピッキングし、梱包を行います
・配送手配:宅配業者を手配し、商品の発送を行います
・顧客対応:配送状況の問い合わせや、商品到着後のトラブル対応を行います

顧客対応代行

顧客対応は、ネットショップ運営において非常に重要な業務です。顧客からの問い合わせ対応・注文処理・クレーム対応など、さまざまな業務を迅速かつ丁寧におこなう必要があります。顧客対応代行サービスを利用することで、これらの業務を専門業者に任せることが可能です。

顧客対応代行サービスは、顧客からの問い合わせに迅速に対応し、丁寧な対応をおこなってくれるため、顧客満足度の向上につながります。また、顧客対応代行サービスは、顧客データの分析や、顧客とのコミュニケーション強化など、顧客との関係構築にも役立ちます。

ネットショップ運営代行の費用形態

ネットショップ運営代行のコストとしては「月額制」「成果報酬制」「複合型」の3パターンあります。それぞれの特徴について解説します。

月額制

月額制のネットショップ運営代行サービスは、毎月固定の料金を支払うことで、一定の業務を継続的に依頼する形態です。一般的な料金相場は、10万円から50万円程度で、依頼する業務の範囲や規模によって変動します。主な業務内容には、商品登録、在庫管理、顧客対応、発送作業などが含まれます。月額制のメリットは、費用が安定しており予算管理がしやすい点です。デメリットとしては、季節変動や売上に関わらず一定のコストがかかるため、業績が低迷している期間でも支払いが発生することがあります。

成果報酬制

成果報酬制は、売上や利益などの成果に応じて報酬が決定される形態です。このモデルは、初期費用を抑えつつ、高い成果を得るために有効です。具体的な報酬は、売上の5%から20%程度が相場とされています。成果報酬制のメリットは、売上に連動した費用体系のため、発注側・委託側の双方とも費用管理がわかりやすくなる点にあります。しかし、売上が急増した際には、発注側の支払額が想定以上に大きくなるリスクがあるため、事前の売上計画と予算組みが重要になります。

複合型(固定費用 + 成果報酬)

複合型は、月額の固定費用と成果報酬を組み合わせた料金体系です。このモデルは、固定費用により基本的な運営コストを賄い、成果報酬で成功に応じた追加報酬を支払う形態です。固定費用は10万円から30万円程度、成果報酬は売上の5%から15%が一般的な相場です。複合型のメリットは、固定費用で安定した運営が可能でありながら、成果に応じた報酬でインセンティブを与えることができる点です。デメリットとしては、両方の費用がかかるため、初期コストが他のモデルよりも高くなる可能性があります。

ネットショップ運営代行サービスの選び方

ここでは、ネットショップ運営代行サービスの選び方についてご紹介します。

業務範囲

運営代行サービスはそれぞれ得意な業務範囲が異なります。自社のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。たとえば、商品登録、在庫管理、顧客対応など、必要な業務をすべて代行してくれるサービスを選ぶか、特定の業務のみを代行してくれるサービスを選ぶかなど、自社の状況に合わせて検討する必要があります。

コスト

予算に応じて、最適な料金プランを提供しているサービスを選びましょう。費用対効果を重視することが大切です。月額制、成果報酬制、複合型など、さまざまな料金プランがあります。自社の予算や収益目標に合わせて、最適な料金プランを選びましょう。

口コミと評判

実際に利用したことがある企業の口コミや評判を参考にすることで、信頼性の高いサービスを選べます。また、インターネットや専門誌などで、運営代行サービスの口コミや評判を調べられます。また、実際に利用している企業に話を聞くことも有効です。

ネットショップ運営代行を利用する際の注意点

ネットショップ運営代行を利用する際には、ホームページなどでわかりやすく記載されている訴求ポイントだけでなく、こまかな条件まで確認しておく必要があります。

運営状況の把握

運営代行サービスは、企業に代わってネットショップの運営をおこないますが、企業は常に運営状況を把握しておく必要があります。委託後も進捗確認やフィードバックをおこないながら、状況把握できる会社を選定しましょう。定期的に運営状況を確認し、必要に応じてフィードバックをおこなうことで、運営代行サービスが適切に業務を行っているかを確認できます。また、運営状況を把握することで、問題点や改善点を見つけ出し、より効果的な運営を実現できます。

セキュリティ対策

顧客情報の管理やシステムの運用において、適切なセキュリティ対策が施されているか確認することが必要です。ネットショップ運営では、顧客情報や決済情報など、重要な情報を取り扱うため、セキュリティ対策は非常に重要です。運営代行サービスを利用する際には、セキュリティ対策がしっかりとしているか確認しましょう。セキュリティ対策が不十分なサービスを利用すると、顧客情報が漏洩するリスクがあります。

契約内容の確認

契約の際には、業務範囲や費用について詳細に確認し、不明点があれば事前に解決しておきましょう。契約内容をよく確認し、不明な点は事前に解決しておきましょう。とくに、業務範囲・費用・責任範囲・契約期間・解約条件などは、しっかりと確認しておく必要があります。

ネットショップの運営委託なら三協におまかせください

三協のEC物流サービスは、迅速かつ正確な出荷を実現するために多くの強みを持っています。

まず、自社開発の倉庫管理システム「SANTA」により、在庫管理と出荷業務が効率化され、誤出荷ゼロを達成しています。また、楽天市場の「最強配送」に対応し、土日祝日でも迅速な出荷をおこなうことで顧客満足度を向上させています。さらに、複数のECモールへの出店や在庫の一元管理も可能で、販売機会を最大限に活用できます。

特殊なシステム連携にも強く、ShopifyやAmazon、ZOZOTOWNなどの主要プラットフォームとシームレスに連携できるため、多様な販売チャネルを活用する企業にとって大きな利点となります。また、返品処理も迅速かつ正確で、販売機会を逃すことなく対応可能です。越境ECにも対応し、グローバル市場でのビジネス拡大をサポートします。

業務委託先を探している方は、ぜひ具体的なサービス内容をご覧ください。

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まとめ

ネットショップ運営代行を効果的に利用することで、運営の効率化や売上向上を図ることが可能です。適切なサービスを選び、リスクを最小限に抑えながら運営を委託しましょう。 ネットショップ運営代行サービスは、企業にとって有効なツールですが、適切なサービスを選ばないと、思わぬトラブルが発生する可能性があります。本記事で紹介した内容を参考に、自社のニーズに合ったサービスを選び、リスクを最小限に抑えながら運営を委託しましょう。