化粧品の物流委託の特徴とメリットを解説!

はじめに

コロナ禍で化粧品の需要や販売方法は大きく変わりました。マスクの常用が当たり前の日常となり、化粧品の需要は落ちたかのように感じられましたが、KATEから発売になった「リップモンスター」が特に宣伝をすることなく大流行し、巣ごもり美容の影響で肌に負担をかけない泡で洗うシャワーヘッド、リファ・ファインバブルが大ヒットしています。このように、コロナ禍で化粧品業界全体の売り上げが大幅に下がっている中、ヒット商品を生み出す企業もあり、化粧品業界では格差が広がっています。

その主要因として、情報配信の巧拙があります。MimiTVやVoCEオンラインなどの美容メディアが、Twitter、YouTube、InstagramなどのSNSを駆使した情報配信を行うなど、トレンドやブランドイメージに合致した宣伝活動が売り上げを左右する時代に突入しています。また、マスクを長時間着用することで肌荒れに悩む男性が基礎化粧品を購入するなど、男性の化粧品購入も増えており、化粧品業界はこの数年で大きく変化しています。

コロナウイルスの影響で化粧品の購入方法も変化しており、コロナ前はドラッグストアや百貨店などの実店舗で購入していた人も、最近ではオンラインで購入する割合が増加傾向にあります。この流れを受けて今後さらにECの方向に物流が変化していくことが予測され、化粧品物流はますます複雑化していくでしょう。そこで、この記事では化粧品の物流委託について特徴やメリットを解説します。

化粧品の物流について

化粧品製造業許可証

物流では化粧品に限らずさまざまな商品が消費者に届けられています。その中でも化粧品は、物流管理に高いノウハウと専門知識が必要な分野です。大前提として化粧品の物流に携わるには「化粧品製造業許可証」が必要となります。化粧品製造許可証は、化粧品の製造を行う為に必要な許可証ですが、ここで言う「製造」には混合や充填のみでなく、包装・表示・保管も含まれます。

また、化粧品は販売チャネルがBtoBとBtoCのどちらも行う場合が多いことに加え、適切な温度管理やギフトのセット組作業などの流通加工作業が求められることから、取り扱いに注意しなければならない商材の一つです。

 

化粧品の物流における課題

コスメ物流アウトソーシング

華やかな印象がある化粧品業界ですが、物流部門では大きな課題を抱えている企業も少なくありません。例えば販売方法の多様化やEC化への対応、それに伴うコストの増大などです。コロナウイルスの影響を受け、EC通販で化粧品を購入する人が増加した今、販売機会を逃さぬようDtoC(D2C)販売の強化に力を注ぐ必要があるでしょう。しかし急な方向転換に対応するためには、人員の確保や増大する在庫の保管スペースの確保など、様々な問題点が浮かび上がります。これらの問題は、物流を外部委託することによって、解消できる可能性があります。

EC化を進めるには、実店舗で買い物をした顧客がEC通販でも特定の化粧品を購入する、という流れを作る必要があります。どれだけの消費者をECに引き込めるか、さらにリピーターとして定期的に購入してもらえるようになるためには、電子クーポンやキャンペーン、サンプル同梱などEC販売ならではの特典を活用し、EC集客にどれだけ注力できるかがポイントになります。

化粧品物流を外部委託するメリット3つ

外部委託はアウトソーシングと呼ばれ、特定業務を外部に代行して任せることを意味します。ここからは、化粧品物流を外部委託するメリットを3つご紹介します。

物流コストを低減

メリット1.物流コストを低減する

化粧品物流を外部委託する1つ目のメリットは、化粧品会社が負担する物流コストを抑えられることです。物流コストには土地や建物などにかかる費用が固定費として含まれています。フォークリフトやパレットなどのマテハン機器に加え、化粧品物流にマッチした商品保管用の棚や倉庫管理システム(WMS)などへの投資も自社で負担しなければなりません。化粧品物流は温度管理が必要な場合も多く、温度帯管理を実現するためのエアコンなどの冷蔵機器も必要になります。さらに人材確保やそこで発生する採用費用・新人教育費用などもあります。

専門の倉庫会社に業務を委託すれば、これらの固定の初期費用を考慮しなくてよくなることに加え、人件費なども変動費化が可能となり、コスト削減にも大きく貢献することでしょう。

また、化粧品物流の特徴として繁忙期における物量にも注意が必要です。どのような商材にも繁忙期と閑散期がありますが、化粧品業界だと繁忙期はクリスマスコフレなどが発売される12月、そして春の新作コスメが発売される3月から4月でしょう。クリスマスコフレを取ってみても、セット組みやクリスマス専用の梱包、期間限定サンプルの同梱など、物流業務は複雑化します。自社で物流をまかなっていた場合、人材不足という観点からこの時期だけ作業員を増やすことは困難ですが、外部に物流委託していれば採用費と人材教育に割くはずだったリソースを更なる販売戦略に注力することが出来ます。

コア業務に集中

メリット2.コア業務に集中出来る

化粧品物流を外部に委託すると、自社の業務負担を相当減らすことができます。商品企画・商品開発・試作品のテストから販売・物流までを一手に担ってきた化粧品会社では、1つの商品をユーザーに提供するまでにさまざまな業務への対応が必要でした。物流部門を外部委託することで、企画や広告宣伝に人手を回すことが出来るようになり、コア業務に専念できるようになります。

弊社のお客様で、物流業務を外部委託してから新しい商品の企画に専念できるようになり、商品ラインナップが大幅に増えた事業者様もいらっしゃいます。ラインナップが増えたことでユーザーへの訴求力が高まり、売り上げが上がる、という好循環が生まれた上に、展示会前の休日出勤や残業をしての出荷準備もなくなり、作業スタッフへの負担も減ったそうです。このように外部に物流委託することで、会社本来の業務を効率化して化粧品会社が受け持つべき業務に集中できます。

物流品質が上がる

メリット3.物流品質が上がる

流通領域の中でも入荷検品、倉庫内の出荷管理、配送などは施設や人員、システムなどさまざまなノウハウを必要とします。自社で物流ノウハウを培うことは大切ですが、商品開発や販促活動でより差別化を図れるよう、リソースを他に有効活用することも有効な選択肢です。初めから物流ノウハウを持つ物流会社に任せれば、「スピーディーに物流品質と生産性を高めることができる」というメリットがあります。

例えば、弊社とお取引のある化粧品会社様は海外で化粧品を製造し、日本へ輸入し弊社倉庫で検品をしています。一般的な物流企業の場合、割れ物の容器を検品する際はパッケージに傷がついていないかなど目視検品のみで判断することが多いのが現状です。しかし三協は通常の目視検品に加えて、お客様の予算に合わせてカスタマイズした検品作業を行っています。「蓋の閉まり具合を人の手で一つ一つ確認する作業」を行うことや、「出荷前に容器内の内蓋が損傷している物を探し出す事」も可能となっており、非常に喜ばれています。外見だけで判断し出荷していれば、エンドユーザーの手元に届くまでに液漏れなどを起こしていた可能性もあります。口コミが購買行動に与える影響が日に日に大きくなっている今、物流品質を上げることにより、商品と会社の信頼性を高めることに繋がるのではないでしょうか。
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化粧品物流の外部委託先の会社選びで気をつけること

化粧品物流の外部委託には様々なメリットがありますが、委託先の会社選びにはいくつか気をつけたい点があります。最初に、物流で重視される品質の担保です。優れた品質の商品をスピーディーに適切な状態で消費者に届けられることが大前提です。また、要望があった際に柔軟に対応してくれる倉庫会社を選定すべきでしょう。ユーザーからのイレギュラーな要望や何かトラブルが発生した際の緊急対応などの対応力は、顧客満足度を向上させる上で非常に重要です。品質の保持や柔軟な対応力の他に、更なるコスト削減案や物流面での新たな施策などを積極敵に提案してくれるかどうかもポイントです。自社の利益だけでなく取引先企業の利益も考えてくれ、win-winの関係で安心して取引できる物流会社である必要があります。

まとめ

今回は化粧品物流の外部委託について課題やメリットを取り上げ、外部委託先選びのポイントを紹介しました。化粧品は日用品の在庫管理とは異なり、保管環境や業者のライセンス保持などが重要です。自社のスタイルにあった物流委託をするために、条件にあった委託先を選ぶようにしましょう。

三協はこれまでに様々な化粧品会社の物流に携わってきました。包装・梱包にこだわりを持つオーナー様の要望に沿う、展示会などのビッグイベントの際に機会損失を失うことがないようイレギュラー対応する、など事業者様の方針に寄り添い、利益をさらに上げていただく為に尽力を尽くしております。一度倉庫見学会へお越し頂き、ご自身の目で実際の企業事例をご覧ください!
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