品質と生産性はトレードオフではない

株式会社三協の山田です。

先日、大阪の阪神百貨店で開催されていた「文具女子博」というイベントに参加してきました。

もともとはお客様へのお土産を探していたのですが、たまたま会場でイベントを知り、そのまま足を運んでみることに。

すると、なんと数百人規模の行列ができていてびっくり。
来場者の9割ほどは若い女性で、会場には可愛らしいマスキングテープや便箋、ノートなどが並び、約40社もの企業が出展しており大盛況でした。

さらに驚いたのは、入場するだけで(何も購入しなくても)800円ほどの参加費が必要だったことです。

モノを売るのが難しい時代ではありますが、好きなものに触れられる場であれば「入場料を払ってでも参加したい」という需要がしっかり存在するのだと実感しました。

ブースを回っているうちに、ユニークな文具の数々にすっかり心を奪われ、気がつけば10点ほど購入していました。

普段はメールで済ませている旧友にも、久しぶりに手紙を書いてみようかという気持ちにさせられる、楽しい時間でした。

さて、今日も暑かったですね。
本日もすべての出荷を無事に完了いたしました。

土曜・日曜・祝日も出荷可能な物流センターにはまだ若干の空きがございます。

「長期休暇中の出荷がネック」
「セール期間中に出荷が止められない」

といったお悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。
さて、今回は、
「品質と生産性はトレードオフではない」
というお話です。

品質と生産性はトレードオフではない

一般的に「品質を上げれば生産性は下がる」と考えられがちです。

・チェック時間を増やす
・チェック項目を増やす、
・確認回数を増やす

そうすれば確かに時間がかかり、生産性は落ちます。
しかし、これは本来の解決策ではありません。

大切なのは「業務をシンプルに、標準化すること」です。

例えば、、

・ピッキングリストにロット区分を考慮した順番で表示されるため、作業者は迷うことなく正確にピッキングできます。

・卸先が複数あって梱包ルールが異なっていても、マスタ情報をもとに、卸先ごとの必要な指示がシステム画面に表示されるため、経験に依存せず誰でも正確に対応できる

こうすれば作業としては、複雑になるどころか、むしろ単純化されます。

よく誤解されがちですが、
作業をシンプルにするというのは、ロット管理をやめたり、卸先ごとの梱包ルールを無視したりすることではありません。

あくまで、柔軟で付加価値の高い物流を実現しながら、現場レベルの作業はシンプルに標準化する、という考え方です。

作業工程がシンプルになれば、作業者の生産性は自然に高まります。


また、誰でも複数の工程を兼務できるようになり、手待ち時間も発生しません。

すなわち、、

誰もが複数工程を担えることで待機時間がなくなり、 スタッフの作業時間がフルに活かされます。


結果として、品質を高めることによって、逆に生産性が高められるのです。

「品質と生産性はトレードオフではない」
これは現場での常識とは異なる考え方かもしれません。

チェックを増やすのではなく、仕組みをシンプルに整える。
この発想こそが、誤出荷ゼロと高い生産性を両立する唯一の道だと、私たちは考えています。

「作業をどこまでシンプルに、かつ裏側で複雑な処理ができるのかを知りたい」
とお考えの方は、ぜひ一度三協にご相談ください。

また、
「現場の声をどう仕組みに取り込んでいるのか」
「フィードバックがどう物流システムに反映されているのか」
を知りたい方は、ぜひ倉庫見学にご参加ください。


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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。