本当に怖いシステムエラーとは
こんにちは。
株式会社三協の都です。
今回は、本当に怖いシステムエラーについてのお話です。
本当に怖いシステムエラーとは?
結論から申し上げますと、最も怖いシステムエラーとは
「システムが異常を検知せず、最後(出荷)まで処理が進んでしまうこと」 です。
現在の業務では、多くのシステムが相互に連携しながら稼働しています。
その中で、仮に上流システム側で仕様変更が行われ、出荷データに含まれる「着日指定の日付フォーマット」が YYYY/MM/DD から YYYY-DD-MM に変更されたとしましょう。
この情報が十分に共有されないままWMSにデータが取り込まれた結果、システムはエラーを検知できずに処理を続行――。そして最終的に、運送会社へ引き渡す直前で不整合が発覚し、出荷ができなくなる。
これはあくまで想定ケースですが、実際に十分起こり得るシナリオです。
これまでもメルマガでご紹介してきた通り、弊社では自社開発のWMS(倉庫管理システム)を、お客様ごとの業務に合わせてカスタマイズしています。
導入前には仕様を綿密にすり合わせ、想定外のデータが取り込まれた場合には必ずエラーを検知・表示するよう設計しています。
しかし、システム運用が始まってしばらく経つと、お客様が直接関与しない領域で仕様変更が行われ、ある日突然、準備していたエラーが表示されることもあります。
このような場合でも、弊社にはSE(システムエンジニア)が常駐しているため、現場からの連絡を受け次第すぐに原因を調査。特定後は現場・お客様に報告し、データ修正を行ったうえで、当日中に業務を再開できるよう対応しています。
もちろん、システム画面にエラーメッセージが表示されて嬉しい方はいないでしょう。
しかし、もしエラーで止まらず処理が進んでしまったら――出荷遅延や誤出荷といった重大なトラブルに直結しかねません。
冒頭の想定ケースのように、上流システムの仕様変更やデータ変化が起点となり、検知できないまま事故につながること。
これこそが、私たちが最も警戒すべきシステムエラーなのです。