世界の成功率8.5%。物流プロジェクトを失敗させない唯一の方法とは
株式会社三協の山田です。
今日でお盆休みは終了ですね。
このお盆期間中も問題なく入出荷を終えることができました。
土曜・日曜・祝日も出荷可能な物流センターにはまだ若干の空きがございます。
「長期休暇中の出荷がネック」
「セール期間中に出荷が止められない」
といったお悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。
また、
・楽天の「最強翌日配送」
・Amazonの「マケプレプライム」
・Yahoo!ショッピングの「優良配送」など、
モールごとの配送ラベル獲得に向けた物流構築もお任せください。
今回は、
「世界の成功率8.5%。物流プロジェクトを失敗させない唯一の方法とは」
というお話です。
ITプロジェクトは予算・スケジュール超過の典型例
最近では大阪万博でもそうですが、プロジェクトというものは計画通りに進む方が珍しいものです。
特に物流システムなど、ITプロジェクトが絡む案件では「炎上」や「遅延」は日常茶飯事。世界でもその傾向は顕著です。
オックスフォード大学教授で「プロジェクト管理分野」の第一人者とされる、ベント・フリウビヤシ氏によると、
全世界16,000件以上の大規模プロジェクト(オリンピック、新幹線開発、巨大IT案件など)のうち、予算通り・納期通りに完成したのはわずか8.5%しかなかったそうです。
フリウビヤシ氏はそのなかでも、
「ITプロジェクト」「核廃棄物の貯蔵」「原子力発電所」の3分野が、
予算・スケジュール超過の典型例として挙げられると指摘しています。
「核廃棄物の貯蔵」や「原子力発電所」と聞くと、
福井県の高速増殖炉“もんじゅ”などを思い浮かべやすく、確かに規模や難しさも想像がつきますよね。
一方で「ITプロジェクト」と言われると、意外にピンとこない方も少なくないのではないでしょうか。
ただし、有価証券報告書で調べてみると、日本でもオイシックスや日通、キューピー、グリコ、白鳩といった大手企業を中心に物流システム刷新で大きなトラブルに直面している企業は後を絶ちません。
では、どうすれば物流システムプロジェクトの失敗を防げるのでしょうか?
ポイントは「実際の開発に着手する前段階」である要件定義や設計です。
物流は、仕入・生産・販売・システムが複雑に絡み合って構築されます。
一見シンプルな入出荷も、裏側では多くのイレギュラー(予定通りにモノが来ない、マスタデータのズレ、基幹システムの更改で予期せず仕様が変更など)が潜んでいます。
事前に“現場で起こり得るすべて”を徹底的に洗い出し、それを要件定義や設計に反映させることで、理想的な物流の姿に近づけます。
もし、要件定義や設計が甘いままプロジェクトが進行し、構築後に変更が必要となれば、膨大なコストが発生します。
特に、ロケーション管理やマテハン機器など物理的なものが絡む場合、
導入後の再構築には膨大な時間と費用が掛かります。
例えば、「棚の数が足りない」「スペースが思ったより不足している」といった問題が浮上した場合、現場の棚やラックをすべて撤去し、改めて搬入・設置し直す必要があります。
さらに、導入後に物流がうまく流れず修正しようとしても、商品の入出荷を止めることはできません。すでに取引先やECユーザーへの販売がスタートしているからです。
現実的には夜間に少しずつ修正するか、別途新しい倉庫を用意して、新たにロケーション管理やマテハン選定を実施せざるを得ず、結果として当初のプロジェクト計画は大幅な遅延とコスト超過に陥ります。
そういう悲劇を起こさないために、
三協では、物流フローを構築するプランナーやシステムを構築するシステムエンジニアが、徹底的に要件定義や設計の試行錯誤を繰り返して練り上げています。
予算内・期間内になんとか物流プロジェクトを終わらせたいという企業様は、ぜひ一度お問い合わせください。
もし今回のテーマに少しでも思い当たることがあれば、
ぜひお気軽に私たちまでご相談ください。
また、三協倉庫の仕組みや使われている物流フローや倉庫管理システムってって具体的にどんなものなの?と思われた方、
ぜひ一度、倉庫見学にご参加いただき、見聞きしながら体験してみてください。