注意してやればできるでしょ?は、ムリゲーです!

株式会社三協の山田です。

本日も、無事にすべての出荷を完了いたしました。

日曜日で相変わらずの猛暑でしたが、現場スタッフの皆さんの頑張りによって、今日も滞りなく出荷対応を行うことができました。

今回は、iPhoneのようなシステムを作るべきというお話です。

注意してやればできるでしょ?は、ムリゲーです!

先日、セブンイレブンのチャージ機でICOCAにお金を入れようとした時のことです。

セブンイレブンってATMの機械でICOCAにチャージできるから便利なんですよね。

財布に千円札が数枚あったので、とりあえず1枚入れて…
もう1枚入れようとしたその瞬間。

チャージが始まってしまいました。

そうなるとチャージが完了するまで1~2分は掛かります。

「え?いや、まだ全部入れてへんねんけど…」
仕方なく再度追加分を投入します。

この「追加分」で、また1~2分待たされるのです。

おそらく入金後、手が離れたのをセンサーが検知して即チャージが始まる仕組みなのでしょう。

セキュリティ的にも、設計的にも作業者の手数を最小限にしようとしたんだと思います。

でも、ちょっと使いづらいとも思ったんです。

だって、千円札を何枚か入れることなんて普通にありますよね?
1万円を入れたつもりが5千円や千円札をいれちゃったり・・・

そんなうっかりミスは私くらいでしょうか??

入金後に「OK」ボタンを使って自分のタイミングで確定できたらな…と。

だから私はいつもこの機械を使う時は、
“注意して” 財布から投入用のお札を一旦全額出して、1回で全部入れるようにしています。

でもこれって、本当に正しい姿なんでしょうか?

実は、世の中使われている物流システムでも、
こういう“注意して動かさないといけない”というシステムがたくさんあります。

(1)文字が小さくて見ずらい
(2)マスタ未登録の商品をスキャンすると、「エラー」が出て先に進めない
(3)商品名が略称で表示されていて、現物ラベルと照合しずらい
(4)完了ボタンとキャンセルが隣同士で、色も同じ。操作ミスが多い
(5)システムでは「出荷指示No.」なのに、現場では「納品番号」と呼ばれていて、作業のたびに頭の中で変換しないといけない
(6)たまに使うメニューが階層の奥深くで探すのに一苦労
(7)「戻る」ボタンを押しただけで、入力データがすべて消える

などなど、

「システムの使い方を覚えれば済む」
「気をつければミスは起きない」

ということなのでしょうが、
裏を返せば“人間の注意力頼み”のまま放置されているということです。

昔、iPhoneが初めて世間に出たときに、
説明書なしで“触っていたらなんとなく分かる”
という操作体験がとても新鮮でした。

物流システムも、現場も、本来はそうであるべきだと私は感じています。

私たちが本気で目指すのは、
注意しなくても間違えようがない――
そんな仕組みやシステムづくりです。 そこまで徹底しなければ誤出荷や在庫差異をゼロにすることは到底できません。

三協倉庫の仕組みや使われているシステムってって具体的にどんなものなの?
ぜひ一度、倉庫見学にご参加いただき、見聞きしながら体験してみてください。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。