ホーソン工場で起きた事?
こんにちは。
株式会社三協の生駒です。
今回は、ある工場で行われた、従業員の生産性を調べる実験についてのお話です。
従業員のやる気を効果的に上げるには?
部下の指示待ち、あるいは何度言っても失敗を繰り返すのを
改善したいのに部下のヤル気やモチベーションの上げ方が判らない・・・・・・・・・。
そうお悩みの経営者やリーダーは確かに多いようです。
ひょっとしたら作業環境が大きく影響しているのでは?
それについてハーバード大学のメイヨー教授が米国企業のウエスタン・エレクトリック社の協力を得て同社ホーソン工場に於いて実験を行いました。
実験にあたり従業員の協力は不可欠なため事前に実験の趣旨は丁寧に説明されました。
実験は「作業条件」と「従業員の生産性」の関係を分析する目的での内容は「照明の明るさで生産性がどれほど変化するのか」という事でした。
当初の予想では照明を明るくすれば、従来より作業効率が上がると思われました。
ところが・・・・
意外な事に照明が「明るかろうが」「暗かろうが」生産性は同じ様に上がったのです。
そこで今度は条件を変え「休憩時間」、「室温」などを対象に実験を行いました。
同様に生産性は上がったのですが、何と再び元の条件に戻してもやはり同じ様に生産性は上がったのです。
実験後、従業員個々に面談したところ、皆がみな「自分が注目されている」と
いう心理
が働いた事で目標意識が高まり、結果ヤル気が生じて生産性が遥かに
上がったという事実が判明したのです。
作業環境は確かに良いに越した事はないですし、その実現に向けて企業は常に
努力を怠るべきではありません。
しかしこの実験で証明された様に、人というものは作業環境の良し悪し以上に
上司や周囲からの信頼を実感する事が出来たなら、強制されずとも自ずと意気に感じて期待に応えるべく力を発揮するという事が図らずとも実証されたのです。
労働条件を常に見直し、改善してゆく事はとても大切ですし尊い事ではあります。
でもその根幹を成すのは「信頼」そして「励まし」や「いたわり」であるという事を我々一人ひとりがあらためて心に刻むべきではないでしょうか。
我々三協はWMSのシステムに人を合わせるのではなく、あくまでシステムを従事しているパートの作業員の皆さんに合わせて働きやすい環境造りを心掛けております。