「令和の米騒動」の原因は在庫差異?!

こんにちは。
株式会社三協の西藤です。

今回は、在庫管理の大切さについてのお話です。

えっ!? 米が消えた!?

昨年から今年にかけて、スーパーの棚からお米が姿を消し、価格はうなぎ上り。

5kgで4000円越え!? まるで“令和の米騒動”と話題になりました。

農林水産省は当初、「大丈夫、米は足りている」と余裕の構え。

ところが新米が出回っても値段は下がらず、ますます市場は騒然。ついには「21万トンの米が行方不明です」と公式に発表され、ネットでは 「米泥棒が現れた!?」と大盛り上がり。

でも、実際に米袋を担いで泥棒した人がいたわけではありません。
何が起きたのか。結論から言うと・・・・

米は“消えて”いなかったのです!
農水省が慌てて全国の生産者や業者に聞き回ったところ、あっちに9万トン、こっちに7万トン……と、「ちょっとずつ保管していた在庫」が合計で19万トン見つかりました。

つまり、「みんな不安でちょっとずつ貯めこんでいた」だけだったのです。

家庭でトイレットペーパーを買いだめしちゃうあの現象、あれと同じ。

問題は、政府の統計が大手流通業者ばかり見ていて、小規模業者や農家の在庫を把握できてなかったこと。しかも、収穫量を表す「作況指数」も実態とズレがあったらしく、農水省はなんとこの春からその発表自体をやめることに。え、それでいいの?

これは、物流の現場でも無関係な問題でありません。

1)「在庫はあるけど、流通してない」状態は立派な機会損失

2)見える化されない在庫は「消えた」と誤解される

3)政府ですら、見落とすことがある

つまり、在庫管理ってそれだけシビアで、情報の共有が命なんです!
われわれ物流業者も「あるはずの商品がない!」「売れる時に出荷できない!」なんてことにならないよう、WMSや在庫可視化の強化が欠かせません。

結局“消えたお米”は、実は全国の倉庫や農家で静かに眠っていただけでした。
いやはや、モノの所在が分からなくなるって、本当にコワイですよね…。

この記事に不安を感じた方は是非、三協にお問い合わせください。

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さいとう