「この倉庫、当たりだ!」を見抜く方法

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

本日は「父の日」ですね。

皆さまはどのようにお過ごしでしょうか?

こういったイベント前は、出荷量が一気に増えたり、ギフト包装などのご依頼が重なったりと、物流現場は少し慌ただしくなります。
ですが本日も、出荷ミスなく、すべての対応を無事に終えることができました。

なお、土曜日・日曜日・祝日も出荷対応可能な当社物流センターには、現在まだ若干の空きがございます。

「週末の出荷がボトルネックになっている」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

さて、本日は「良い倉庫業者の見極め方」についてお話したいと思います。
飲食店なら、「とりあえず一度行ってみようか」で済みますが、
倉庫業者はそうはいきません。

一度契約して、「やっぱり合わなかった」となっても、
簡単に切り替えることはできないからです。

もし倉庫選びに失敗して、再び倉庫を選び直すことになれば──
・「登録情報の変更」や「取引先への通知」などの大量のやり直し作業
・新しい倉庫屋への業務説明
・再引っ越しにかかる多大な時間とコスト
といった膨大な負荷が発生します。

さらに、切り替えの過程で出荷ミスや納期の遅延が起これば、
現場全体が混乱に陥るリスクも否定できません。 想像するだけでも、正直うんざりしますよね。
だからこそ、最初の倉庫選びで“失敗しないこと”が何より重要なのです。

今回はその第一歩として、
「この倉庫、当たりだ!」を見抜く方法についてお話します。

一般的な書籍やマニュアルには書かれていない、現場目線の内容です。
ぜひ参考にしてみてください。

倉庫の外に見えるパレットが全てを語る

「この倉庫、大丈夫かな?」
そう感じたとき、まず最初に注目してほしいのが、建物の外に置かれたパレットです。

なぜなら、倉庫の中を見学しなくても、
外にあるパレットの状態だけで“現場の質”がほぼ分かるからです。

一見、「そんなもので何がわかるんだ」と思われるかもしれません。
しかし実は、パレットこそが倉庫の“現場力”を映す鏡なのです。

たとえば──

・パレットの向きがバラバラに置かれている
・傾いたり、いがんだ状態のまま放置されている
・雑草やゴミが散乱している

このような状態であれば、ほぼ間違いなく倉庫の中も乱れています。

なぜなら、外まわりの“見られる場所”ですら整備されていないということは、
見えない内部への意識はもっと低い可能性が高いからです。

一方、品質の高い倉庫では、外部のパレットにも次のような傾向が見られます。

・向きや高さが整えられ、種類ごとに整然と配置されている
・汚れや破損がなく、日常的な点検や管理が行き届いている
・雨ざらしにならないよう、簡易屋根やカバーで保護されている

つまり、細部にまで気を配る姿勢が、
自然と“パレットの並び”にも表れるのです。

倉庫の中で案内されるのは「見学用に整えられた拠点」です。
パレットが一時的に片付けられ、スタッフの動きがマニュアル通り。

いわば“お化粧済み”の状態であり、
日常の実態を見抜くのは簡単ではありません。

だからこそ、外に並べられたパレットを見ることに意味があるのです。

物流品質は、「中を見れば分かる」のではなく、
“外から見ただけで分かる”ことが案外多いものです。

倉庫を選ぶときは、まずパレットを見てみてください。
そこには、その倉庫の“文化”と“仕事への姿勢”が表れています。

「しっかりとした物流現場を作り、競争力を高めたい」
そうお考えの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

なお、当社では定期的に倉庫見学会も実施しております。

「いや、お前のところも“倉庫見学”かい」
とツッコミをいただきそうですが(笑)

ご安心ください。
私たちは“整えられた場所”だけをご案内することはありません。

「この作業エリアも見たい」「あっちの棚周りも気になる」といったリクエストにも、できる限りお応えします。
整えた見学ルートだけでなく、“現場のリアル”をそのままお見せするのが、
私たちのスタンスです。

数値やスペックでは伝わらない、“物流の本質”を感じていただけるはずです。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加・ご相談ください。

また、見学会以外の日でも、ぜひ当社の倉庫の前を(8拠点どの場所でも)通ってみてください。外に置かれたパレットを見ていただければ、現場の姿勢や整備のレベルを感じていただけると思います。

【無料】倉庫見学会開催中!
メールマガジンのご登録はこちら

記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。