ネットショップに最適な倉庫とは?ピカピカより大切なこと

株式会社三協の山田です。
遅い時間のメルマガとなりましたこと申し訳ございません。
明日から始まる採用イベントへの参加のため、現在韓国に来ております。
少しでも優秀な方と出会うために、日本国内に限らず、海外での採用活動にも積極的に取り組んでいます。
今回のイベントでも、新たな可能性と出会えることを心から楽しみにしています。

土曜日・日曜日・祝日なども配送可能な物流センターにはまだ空きがございます。長期のお休み中の出荷で悩んでいるお客様はお気軽にご相談ください。

今回のメルマガは「ネットショップに最適な倉庫とは?ピカピカより大切なこと」についてお話します。

ピカピカの倉庫、本当に必要ですか?

みなさまもご存知の通り、日本は少子高齢化が進み、国内市場の成長率は決して高いとは言えません。
GDPの伸び率を見ても、モノが爆発的に売れている国ではありません。
ところが、ここ数年で新たな物流センターの建設が相次いでいることをご存じでしょうか?

2024年には約150万坪、2025年も約140万坪の新規供給が見込まれており、その多くは不動産大手やREIT主導で進められています。
ちなみに150万坪は東京ドーム約105個分に相当し、
日本国内の大型物流施設の全体の約12~14%に相当するという試算もあります。
円安による輸入資材の上昇に加え、大阪万博の影響で建設人材の取り合いで労務費も急騰する中、物流倉庫の建設コストは20〜30年前と比べて2倍以上になることも珍しくありません。

なぜ、モノの売上が伸びていないにもかかわらず、
こうしたピカピカの大型倉庫がどんどん建てられているのでしょうか?
その背景には、「EC市場の拡大」があるとされています。

これらの新築倉庫は「EC物流に最適化された最先端の物流センター」として、多くのネットショップや通販企業が利用しているようです。
しかし――
ここで、少し立ち止まって考えてみていただきたいのです。

たとえばネットショップで“靴”や“雑貨”を購入したエンドユーザーが
「この商品、最先端の倉庫から届いたから嬉しい!」
と思うでしょうか?
そのこと自体に価値を感じるでしょうか?
少なくとも、私自身はそうは思いません。

ユーザーにとって重要なのは、
「欲しい商品が、スピーディに、安価に届くこと」
ではないでしょうか?
もちろん、たとえば無菌室で管理が求められる医薬品や危険物など、
設備の条件が著しく厳しいケースでは、ハードウェアの品質が問われます。
しかし、一般的なアパレル・日用品・雑貨などの常温商材であれば、
物流の品質を左右するのは倉庫の“見た目”ではありません。


真に重要なのは、
・必要なものが
・必要なときに
・必要なだけ

スムーズに出荷される体制です。
つまり、物流の価値を決めるのは「システムと仕組み」、
すなわちソフトウェアです。
新築倉庫に多額の費用をかけても、それがそのまま物流品質の向上につながるとは限りません。
むしろ、過剰な設備投資はいたずらに物流費を押し上げ、
ネットショップオーナーやエンドユーザーの負担になる可能性すらあります。

私たち三協では、
「5S(整理整頓など)」と、「細部までこだわったシステム構築」による、
シンプルで高効率な物流体制を構築しています。
物流に関するご相談がございましたら、ぜひ一度ご連絡ください。

また、当社では定期的に倉庫見学会を開催しております。
ピカピカの新築倉庫ではありませんが(笑)、
整理整頓と緻密なシステム設計を土台に、
「必要なモノが必要なときに必要なだけ」動く物流現場 を体感いただけます。

“整っているからこそ、よく回る”――
そんなリアルな現場の姿から、多くの気づきやヒントを得ていただけるはずです。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

【無料】倉庫見学会開催中!
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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。