WMSだけを考えるシステムエンジニア

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

今日でGWが終わりましたね。
皆さまはどこかでおでかけに行かれたでしょうか?

三協では、楽天の出荷などGW中の出荷を希望されるお客様もいらっしゃったため、連休は全日程で対応をさせていただきました。

土曜日・日曜日・祝日なども配送可能な物流センターにはまだ空きがございます。長期のお休み中の出荷で悩んでいるお客様はお気軽にご相談ください。

今回のメルマガは「WMSだけを考えるシステムエンジニア」についてお話します。

WMSだけを考えるシステムエンジニアが作る、使いやすいシステム

物流企業は一般的に、自分たちでWMS(倉庫管理システム)を開発せず、
システム会社に委託しているのが実情です。

そのため、現場から「もっとこうしてほしい」といった声が上がっても、
システムに反映されるまでに膨大なコストや時間がかかったり、
そもそも伝わらなかったりすることも少なくありません。

なぜ“使いにくい”システムが生まれてしまうのか?
その理由は主に3つあります。

(1)WMSを“実際に使ったことがない”エンジニアが開発している
現場で日々生じている課題――たとえば、「画面の項目が探しづらい」、「誤操作が起きやすいボタン配置」、「何度も画面を切り替えなければいけない」――こうした“現場ならではの使いづらさ”は、現場に身を置かない限り、なかなか見えてきません。

(2)“WMS以外の開発”がキャリアの大部分
システム会社のエンジニアは、WMSの構築中はその業務に集中していても、
その後はまったく異なる分野――たとえば勤怠管理、会計、営業支援ツールなど――のWMS以外の開発がキャリアの大部分であることが多く、
物流に特有の“現場の感覚”や“業務上の暗黙知”が蓄積されづらいのです。

(3)現場スタッフとエンジニアが直接会話していない
一般的なWMSの開発では、現場のアルバイト作業者とシステムエンジニアが直接会話をすることはほとんどありません。
倉庫責任者やシステム会社の営業担当など複数の人を経由して伝わるため、
現場から寄せられる「細かなニュアンス」や「本当の課題感」が伝わりきらないのです。

三協では、こうした構造的な問題を根本から解決するために、
WMS専任のエンジニアが社内に在籍し、毎日、現場と直接やりとりしながらシステム改善を行っています。

たとえば――
「ロケーション番号が複雑で探しづらい」
 → 倉庫の配置に沿ったシンプルな表示に再設計。

「指示画面のステップが多すぎて手間」
 → 画面を1つにまとめ、流れを止めない設計に。

「未処理やエラーが一目で分からない」
 → 色分け表示や文字の大きさを変えることで、どこに対応が必要か即判断できるように。

このように、「誰でも使える仕組みの追求」は、
単なる効率化にとどまらず、採用や人材運用の柔軟性にも大きく貢献しています。

・特別な経験やスキルがなくても対応できる
・フルタイムでなくても作業可能
・教育コストを抑えられ、即戦力化しやすい
実際、GW中に「全日出荷対応をお願いしたい」というご依頼をいただいた際も、特定の人に無理な休日出勤を頼ることなく、いつも通りの体制でスムーズに対応できております。
具体的なシステムの構築方法や費用対効果について、ご興味がある方は一度ご連絡ください。

また、当社では定期的に倉庫見学会を開催しております。実際の物流現場をご覧いただくことで、多くの参考になる情報を得られるはずです。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。