頭痛に胃薬、そんな物流改善になっていませんか?
株式会社三協の山田です。
本日も、無事にすべての出荷を完了いたしました。
現場スタッフの皆さんの頑張りによって、
3連休も滞りなく入出荷対応を行うことができました。
本当に感謝申し上げます。
土曜・日曜・祝日も出荷可能な物流センターにはまだ若干の空きがございます。
「長期休暇中の出荷がネック」
「セール期間中に出荷が止められない」
といったお悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。
また、
・楽天の「最強翌日配送」
・Amazonの「マケプレプライム」
・Yahoo!ショッピングの「優良配送」など、
モールごとの配送ラベル獲得に向けた物流構築もお任せください。
今回は、「頭痛に胃薬、そんな物流改善になっていませんか?」というお話です。
処方箋が先に決まっている物流改善では効果は期待できない。
三協には、年間でおよそ300件もの物流改善に関するお問い合わせをいただきます。
その中には、
「WMSを導入したが、融通が利かずうまく機能していない気がする」
「高価なマテハンを入れたのに、なんだか非効率な気がする」
といったご相談も少なくありません。
先日も、
「全国の量販店向けに大量出荷と返品入荷を自動ソーターで行っているが、品質や生産性が思うように上がらない」
という相談を受けました。
その会社の保管スペースやアイテムごとの出荷頻度、対応すべき店舗の数などを勘案すると、確かに自動ソーターが最適な解決策とはどう考えても言えない案件でした。
マテハン機器や物流システムは、それ自体は優れた手段です。
なのに、どうしてこのような事態が起こってしまうのでしょうか?
結論から言うと、、、
「販売や調達などの企業戦略」、「商材の特性」、「現場の制約条件」等に合わせた“あるべき”処方箋になっていないからです。
頭が痛いときと、喉が痛いときで飲む薬は違いますよね。
物流にも“全員に効く万能薬”は存在しないです。
会計システムや勤怠管理システムのように、
標準ルール(会計基準や労働法など)が明確な世界なら、
あらかじめ処方箋を用意しても機能するかもしれません。
しかし物流では、それが高額な“無駄な投資”に直結してしまうのです。
あのユニクロでさえ、有明プロジェクトで大規模な物流改革を進めた際、
ベンダー任せだったため、新システム稼働後に現場で大量の在庫差異や欠品が発生し、大混乱に陥ったと伝えられています。
※週刊ダイヤモンドやユニクロに関する書籍を参考
※その後、物流システムやマテハン機器を一から見直し、数年レベルでこの問題を解決したとされている。
このように、潤沢な資金と人材を擁する世界的ブランドですら、
現場条件にフィットしない処方箋は大きな混乱を招くのです。
当社では、まず現場を徹底的に見て、企業の戦略や商材の特性、制約条件を洗い出すことから始めます。
そして作業動線やレイアウト、人員配置、必要な設備条件、そして最適なシステム構成まで落とし込み、その企業に合った世界で1つだけの“処方箋”を作り込んでいきます。
もし今回のテーマに少しでも思い当たることがあれば、
ぜひお気軽に私たちまでご相談ください。
また、三協倉庫の仕組みや使われているシステムってって具体的にどんなものなの?
ぜひ一度、倉庫見学にご参加いただき、見聞きしながら体験してみてください。