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物流業務における事務作業とは

物流現場の事務業務は、大まかに分類すると
 1.在庫管理業務・・・入出庫データのコンピュータ管理。在庫有無の問合せ対応など
 2.発送事務作業・・・荷主の出荷指示に従い出荷準備。送り状・荷札の作成など
の2つに集約されると考えています。
そんな中で、出荷準備作業時に思うことを、少し紹介してみたいと思う。
昨今、大手の運送会社から送り状作成ソフトを提供されることが多くなっている。
弊社でも各営業所で、この仕組みを使った出荷が行われるようになってきた。(B2・e飛伝・カンガルーマジック2など)
 
が、弊社の物流事務現場では、思わぬ弊害に悩まされている。
これは、当社だけに限ったことでは無いように思われるので、ここに提起したいと思う。
従来、送り状は、手書きorドットプリンターで作成していた。

ところが、運送会社の送り状作成ソフトでは、住所が完璧でないと、送り状の印刷すらできない様になっているものが多い。
近年の市町村合併や政令指定都市化(~市~区)で、旧来の住所が使えない。京都の市街地のように住所に俗称(~通り下がる等)も使えない。
現行の実在住所以外は受付けないのは、運送会社の立場で物事を考えると、至極当然の話のように思えるが、我々倉庫業者が、荷主様から頂ける出荷指示には旧住所のママであったりするものが少なくないのが、現実である。
例)大阪府美原町は大阪府堺市美原区に2006年4月から変わっている

「住所を調べ直して、打ち込み直す」という作業を、出荷締切り時刻に追いかけられながら行っている時の心理状態は、業務を行っている人間にとって、非常に苛立たしい作業になります。
データが完璧であれば、事務作業としては運送会社にソフトを使った方が早く終わると思われるが、我々の顧客の現況(FAX受注、昔から更新されていない顧客名簿など)では、どっちが便利なのかは、非常に悩ましい状況のママです。
いずれにせよ、住所の確認作業に時間がかかり過ぎて、残荷なんて事になりたくはないものです。

(物流技術管理士)